王家の風日
宮城谷昌光
商周武力革命を史実に沿って描いた作品
夏の傑王しかり
殷の紂王(商の受王)しかり
はたして戯作通りの暴虐振りだったのだろうかと疑問だった
というより不満だった
一方的に悪に仕立てられたのではないかと思っていた
その長年の不満を宮城谷氏が払拭してくれた
周側からではなく商側から描いてくれたのだ
感動した
新時代を築こうとした織田信長や、開国をした徳川幕府が滅ぼされたように商の受王も滅ぼされた
新しい時代に突入するのに新しい事を実践すると何故か悪逆非道に仕立て上げられ滅ぼされてしまう
まるで歴史が生贄を要求しているようだ
初回読了は1999年
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